
急に寒さが強くなる季節、周りの人と“感覚がズレている”と感じたことはありませんか?
・みんなが寒がっているのに、自分だけ暑い・汗ばむ
・逆に、自分だけ凍えるほど寒くてつらい
・体調の変化を“年齢のせい”や“疲れ”と思い込み、放置している
——その違和感、甲状腺からのサインかもしれません。
気温が下がることで、体は体温を保つために代謝を調整します。
そのとき、代謝の司令塔である甲状腺ホルモンの乱れが表面化しやすくなるのです。
気付かないまま冬を迎え、急に症状が強くなって受診につながる人は少なくありません。
周りと感覚がズレるのは、甲状腺が乱れているサイン
●みんなが寒がっているのに「自分だけ平気」「むしろ暑い」
これは、甲状腺ホルモンが過剰になるバセドウ病をはじめとする甲状腺機能亢進症で特に多い気付きのパターンです。
気付かないうちに、代謝が常にアクセル全開。
そのために、気温が低くても体の中は“オーバーヒート状態”になっています。
こんな変化があれば要注意です。
- 寒いはずの季節に、なぜか汗が多い
- ちょっと動いただけで動悸がする
- 手が震える
- 食べているのに体重が減ってきた
- 寝つきが悪い、ソワソワする
- 首が張っているような気がする
「寒さに強くなった?」と思うかもしれませんが、体がずっと休めない危険な状態になっていることもあります。
●皆と同じ環境にいて、自分だけ「冷えすぎてつらい」「重だるい」
こちらは、橋本病※などによって、甲状腺ホルモンが不足した甲状腺機能低下症でよく見られます。
甲状腺ホルモンが足りないと、体は十分に体温を上げられず、寒さに極端に弱くなります。
- 手足がずっと氷のように冷たい
- 朝起きるのがつらい
- 何をしても疲れが抜けない
- むくみやすい
- 髪が抜けやすい
- 乾燥がひどい
- 食べていないのに太ってきた
- 気分の落ち込み、意欲低下
- 便秘が続く
「みんな同じ寒さなのに、なぜ自分だけ…?」
そう感じたら、それは甲状腺機能の低下が原因かもしれません。
※橋本病の一部の方が甲状腺機能低下症に進行します
冬は寒さが症状に気付かせてくれる季節
寒さが厳しくなると、体は体温維持のために甲状腺ホルモンをしっかり使います。
そのために隠れていた異常が“ズレ”として現れやすいのです。
✓ 冷えすぎる人は、低下症の症状が悪化している可能性
✓ 寒くても暑い・汗ばむ人は、亢進症のサインが強くなる
つまり、季節の変わり目は、甲状腺の不調を見つけるチャンスでもあります。
「気のせい」で済ませず、血液検査で確認を
以下が主な検査項目です。
- TSH
- FT3
- FT4
- 抗TPO抗体・抗サイログロブリン抗体(橋本病)
- TRAb(バセドウ病)
通常の採血と変わりませんが、これらを検査項目に加える必要があります。
まとめ
- 自分だけ極端に寒い
- 自分だけ寒くない
- 体調の変化を“気のせい”と思っている
- 冬になると調子が大きく乱れる
こうした変化に心当たりがあるのなら、それは体が発している最初の小さなSOSかもしれません。
寒さは体の不調に気付くきっかけになります。症状を見逃さず、続く場合は一度、甲状腺の検査を受けてみてみてはいかがでしょうか。






