
バセドウ病に伴う「甲状腺眼症」は、目の腫れや乾燥、痛み、視界の違和感など、多くの不快症状を引き起こします。この記事では、一般の方にも分かりやすく、眼症が起こる仕組みと日常生活、特に食生活で気をつけたいポイントをまとめました。
バセドウ病眼症とは?
バセドウ病眼症(甲状腺眼症)は、免疫の異常によって眼の周りの組織に炎症が起こり、腫れや違和感を引き起こす疾患です。
甲状腺ホルモンそのものの影響と思われがちですが、実際は 免疫が眼の組織を攻撃する「自己免疫反応」が中心にあります。
眼の奥の脂肪や筋肉が腫れて炎症を起こすことで、以下の症状が現れます。
- 目が腫れぼったい、充血しやすい
- まぶたが開きにくい、乾燥しやすい
- 光がまぶしい
- 物が二重に見える
- 眼球が前に押し出される(眼球突出)
症状の発症時期や進行には個人差があり、甲状腺の値が落ち着いていても続くことがあります。また、バセドウ病の発症・診断よりも前、あるいは、バセドウ病が治療によって落ち着いた後に発症することもあります。
悪化を防ぐために知っておきたいポイント
1. 喫煙は最大の悪化因子
バセドウ病眼症を悪化させる生活習慣として、圧倒的に知られているのが 喫煙です。
受動喫煙も含め、煙に触れる機会を減らすことが重要です。
2. 睡眠とストレス管理
免疫のバランスが乱れると炎症が悪化しやすくなります。
夜更かしが続いたり、ストレスが強い時期は、眼の症状が強まることも少なくありません。
十分な睡眠と休息の確保は、治療の効果を引き出すためにも欠かせません。
3. 血糖の急上昇を避けることが大切
バセドウ病では筋肉量の低下やインスリン抵抗性が起きやすく、血糖が乱れやすい状態になります。
血糖が急激に上がると炎症性サイトカインが増え、眼症の悪化につながる可能性があります。
- 空腹で甘いものを食べない
- 甘い飲み物を控える
- パン、麺、おにぎりなどの「炭水化物単品食べ」を避ける
など、血糖の急上昇を避ける食べ方が大切です。
4. バランスの良い食事と超加工食品を控える
食事だけで眼症を治すことはできませんが、炎症が起きやすい体内環境を整えることは役立ちます。
加工度の低い、シンプルな食事を基本にし、
- 肉・魚・卵・豆類などのタンパク質
- 野菜、きのこ類をたっぷり
- ほどよい炭水化物(極端な糖質制限は逆効果になることも)
といった バランスの良い食事を意識しましょう。
ドーナッツやケーキ、スナック菓子、冷凍ピザなどの超加工食品や揚げ物は控えめにしましょう。
まとめ
バセドウ病眼症は時間をかけて良くなる疾患です。
禁煙、睡眠とストレス管理、バランスの良い食事、これらの日常の小さな工夫で炎症の悪化を防ぎ、治療効果を高めていきましょう。
参考文献
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