![©Apointy 甲状腺疾患と新型コロナウイルス2月6日現在](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=333x1024:format=jpg/path/s6d6d6da5b49d8e1b/image/i27aa078ab069eb50/version/1644194520/apointy-%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%A8%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B92%E6%9C%886%E6%97%A5%E7%8F%BE%E5%9C%A8.jpg)
甲状腺疾患と新型コロナウイルスの関連について、欧米各国の甲状腺学会の現況報告及び日本の厚生労働省の最新情報を確認しました。
新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の推奨
EU(欧州)甲状腺学会では甲状腺疾患の方に対し、甲状腺疾患ではない方と同様に、新型コロナウイルスワクチン接種を推奨しています。
ワクチン接種に関する注意喚起
アメリカ(米国)甲状腺学会においても、バドウ病や橋本病の方に対し、ワクチンの接種を推奨しています。
アメリカではワクチン接種の影響について、甲状腺疾患の方を含めた大規模な調査を行っていますが、現在のところ、甲状腺疾患の方に有意な悪影響があるとの報告はありません。
ただし、甲状腺癌及び自己免疫性甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病)の方で病状が安定していない方は、病状が安定した後にワクチン接種をして下さい。
新型コロナウイルスワクチンに関わらず、これまでにワクチン接種後にアレルギー反応が出たことのある方は、必ず接種前にその旨を医師に申し出て下さい。
現在は3回目のワクチン接種がすすめられていますが、2回目の接種ワクチンがモデルナ製である場合、3回目の接種は2回目から6ヶ月の間隔を開けて接種するようにアドバイスしています。
なお、日本の厚生労働省では、これまでワクチンの種類を問わず、2回目の接種完了後から原則8カ月以上の間隔を空けるようにアドバイスをしていましたが、現在感染症が拡大していることから、6ヶ月後に前倒しとなりました。
ワクチン接種と甲状腺障害
アメリカ甲状腺学会によると、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後に甲状腺障害の発症が報告されています。
また、新型コロナウイルス感染後における甲状腺障害の発症も報告されています。
これらを踏まえ、ワクチン接種による甲状腺への副作用について調査中です。しかし、現況ではワクチンの接種は感染症重症化予防のために推奨しています。
新型コロナウイルス感染後のワクチン接種
アメリカ甲状腺学会によると、既に新型コロナウイルスに感染した方も同様にワクチン接種を推奨しています。
ワクチン接種のPCR検査への影響について
アメリカ甲状腺学会によると、ワクチン接種によって新型コロナウイルス感染症を発症することはありません。また、ワクチンを接種することで、PCR検査や抗原検査が陽性になることもありません。
以上は成人の甲状腺疾患の方に関する情報です。妊娠中の方や、甲状腺疾患を治療中のお子様につきましては、個別に主治医にご確認下さい。
甲状腺疾患と新型コロナウイルス参考文献
本ブログを含む本サイトや関連書籍に記載する新型コロナウイルス感染症関連情報は医学的、法的なアドバイスではありません。最新の情報につきましては、日本の厚生労働省のホームページをご確認下さい。また、個別の症状とワクチン接種の影響につきましては、主治医にご確認下さい。本掲載、あるいはリンク先に関し、掲載内容の是非や誤りに起因する人あるいは財産へのいかなる傷害あるいは損害に対しても一切の責任を負わないものとします。