· 

橋本病・甲状腺機能低下症の方は漢方やハーブティーの成分に注意


©Apointy 橋本病・甲状腺機能低下症の方は漢方やハーブティーの成分に注意しましょう 写真はイメージ
©Apointy 橋本病・甲状腺機能低下症の方は漢方やハーブティーの成分に注意しましょう 写真はイメージ

橋本病を発症すると、むくみや倦怠感、気分の落ち込み等に悩むことがあります。

 

こんな時、マッサージを受けたり、運動をしたり、漢方薬等を併用する方もいらっしゃるでしょう。自ら改善しようと取り組む姿勢は、不調を取り除く上でとても大切なことです。

 

ただ、良かれと思って様々な代替療法を実践していると、なかには橋本病の症状を悪化させたり、合併症を引き起こしてしまうことがあるために、選ぶ際には注意も必要です。

 

漢方薬やハーブティーを摂取している方へ。漢方薬やハーブティー等に含まれる原材料の中には、橋本病に悪影響を与えるものがあります。

 

 


橋本病・甲状腺機能低下症と漢方やハーブティー


©Apointy 橋本病・甲状腺機能低下症の方へ お菓子のグミも悪影響を与えることがあります。 写真はイメージ
©Apointy 橋本病・甲状腺機能低下症の方へ お菓子のグミも悪影響を与えることがあります。 写真はイメージ

 

漢方薬やハーブティー等に含まれる原材料の中には、橋本病の辛い症状を緩和させるものもありますが、なかには悪影響を与えてしまうものがあります。

 

悪影響を与える原材料として「リコリス」という植物があります。リコリスは日本名では「甘草」と言います。

 

名前の通り甘味のある植物ですので、特定の効能のために利用される意外に、医薬品や食品の風味付けに用いられることもあります。

 

天然の成分ですので、ヨーロッパではお菓子のグミの風味付けにも使われています。(今日のリコリス入りのグミのリコリス含有量はごく少量になっているようです。)

 

 

このリコリス(甘草)が含まれる漢方やハーブティーを常飲していると、「偽アルドステロン症」を発症してしまう恐れがあるとして、厚生労働省が注意を呼び掛けています。 


橋本病・甲状腺機能低下症に影響を与える偽アルドステロン症とは?


リコリス(甘草)に含まれる「グリチルリチン」という成分を橋本病・甲状腺機能低下症の方が甲状腺ホルモン薬と併せて摂取し続けると、体内のミネラルバランス異常を引き起こし、「偽アルドステロン症」を引きおこす恐れがあります※。 

 

偽アルドステロン症を発症すると血液中のカリウム量が減り次の様な症状を引き起こしてしまいます。

 

  • 倦怠感
  • 手足のしびれ
  • 頭痛等

 

放置すれば重症化する恐れもあります。


偽アルドステロン症が疑われる際の注意事項


リコリスの摂取量と偽アルドステロン症の発症には個人差があり、どのくらいの摂取なら問題がないかはわかっていません。また、摂取後すぐに症状が出る方もいれば、数年たって出る方もいるようです。

 

 

リコリスは漢方薬やハーブティー以外にも一部の「利尿薬」や「風邪薬」「胃薬」等にも含まれていることがあります。

 

橋本病の治療と並行して漢方薬や市販薬を内服する際はあらかじめ主治医に相談すると安心です。また、漢方薬や市販薬を購入する際は、購入先で甲状腺ホルモン薬を内服していることを伝え、リコリス(甘草)についても確認しましょう。ハーブティー等を楽しむ際も原材料表示を確認すると良いでしょう。

  

 

偽アルドステロン症の症状が疑われ、リコリスの入ったものを摂取している場合、すぐに摂取を中断し、主治医に相談しましょう。低カリウムの症状※を改善するためには、食生活の見直しも大切です。


橋本病・甲状腺機能低下症と低カリウム血症


※低カリウムの症状について、こちらの記事をご参考になさってください。

 

「倦怠感や手足のしびれ、頭痛の原因を探る


橋本病と偽アルドステロン症のまとめ


橋本病・甲状腺機能低下症の治療と併行して行う代替療法は、心身の不調を整え、治療そのものにも良い影響を与えてくれる可能性があります。正しい情報を得て、安全で効果のある代替療法を取り入れていきましょう。


参考文献


厚生労働省-偽アルドステロン症(2019425日参照)

 

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/dl/s1019-4d9.pdf