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非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と新型コロナウイルス


新型コロナウイルスとNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
新型コロナウイルスとNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)

3月14日にフランスのベラン保健相が「イブプロフェン等の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の服用によって新型コロナウイルスの症状が悪化する」という発言をしたことで世界を混乱を招き、その真偽が注目されていました。

 

この様な一連の騒動を踏まえた3月19日付のアメリカ保健福祉省FDAの正式な発表によると、「非ステロイド性抗炎症薬の服用によって新型コロナウイルスの症状が悪化する事実はない」とのことです。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による新型コロナウイルス重症化のリスクはありません


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は処方薬だけでなく、だれでも処方箋なしにドラックストアで購入が可能な市販薬もあり、頭痛や生理痛、風邪等における痛みや炎症、発熱などの症状緩和のために服用されます。

 

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)一例:

  • イブプロフェン
  • ロキソニン
  • アスピリン

これらは非ステロイド性抗炎症薬の一例です。これ以外にも様々なものがあります。

  

いずれの症状の緩和のために服用する場合においても、非ステロイド性抗炎症薬を服用することによって新型コロナウイルスの症状に悪影響を与える恐れはないとのことです。

 

新型コロナウイルスに感染した際の重症化を恐れてこれらの服用を止める必要はありません。

  

なお、これらの薬を解熱目的で服用しているにも関わらず一向に熱が下がらない場合は、直ちに病院に連絡をとり、医師の指示に従って適切な検査や治療を受けてください。

 

また、治療中の基礎疾患がある方は、市販薬が基礎疾患の症状に影響を与えることがあります。市販薬を購入する際は医師又は薬剤師にご確認下さい。

 

また、頭痛や風邪等の辛い症状を抱えている際は、非ステロイド性抗炎症薬に頼り切るのではなく、身体を休ませ自然な回復を促すようにしましょう。

 

十分な休養によって体力の維持や回復に努めることは、感染症をはじめとする多くの疾患に対する抵抗力を高めるためにも重要です。

 

これに加えて、バランスの良い栄養は基礎体力を維持する上で必要不可欠です。食欲がない時でも、できるだけ栄養価の高い食事を摂る工夫をしましょう。

 


非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)と新型コロナウイルス参考文献



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