甲状腺ホルモンと肥満

橋本病、バセドウ病、潜在性甲状腺機能低下症と肥満の関係
橋本病、バセドウ病、潜在性甲状腺機能低下症と肥満の関係

甲状腺ホルモンには脂肪代謝の調整機能があります。そのために、甲状腺ホルモンやTSH(甲状腺刺激ホルモン)のバランスが崩れると、体重のコントロールが難しくなってしまいます。

 

バセドウ病の方は内服治療が進むと基礎代謝量が変化し、また、脂肪代謝も変化しやすくなるために太りやすくなってしまいます。

 

橋本病の方は脂肪代謝が上手くいかず、基礎代謝量も低下しているために太りやすく、痩せにくくなってしまいます。

 

潜在性甲状腺機能低下症の方も橋本病と同様に太りやすく痩せにくくなる傾向にあります。

 

いずれの方も無理なダイエットは大きなリバウンドとして跳ね返って来てしまいますので、注意が必要です。

 

 

むくみや基礎代謝の変化と食事療法

橋本病、バセドウ病、潜在性甲状腺機能低下症と肥満の関係
橋本病、バセドウ病、潜在性甲状腺機能低下症と肥満の関係

 

甲状腺疾患による体重増加の一部は水分によるむくみです。甲状腺ホルモンやTSHが安定すればむくみの解消やコレステロール及び中性脂肪値の改善によって体重の増加はストップし、緩やかに減少すると言われています。

 

ただ、実際には甲状腺疾患発症前の正常値には戻らないケースが多々あります。これには、主に2つの理由が挙げられています。

 

1つめは、「内服薬で調整した体内の甲状腺ホルモン量と体内で起こる実際の代謝の変化のバランスをとることが難しいために太ってしまうこと」、2つめは「食欲中枢そのものの変化」です。

 

その他にも、筋力の低下といった体内組織の変化によって、基礎代謝が元通りにならないことも考えられます。

 

甲状腺ホルモン値、代謝、食欲の誤差を縮め、体重を安定させていくためには、食事療法が何よりも大切です。