潜在性甲状腺機能低下症


潜在性甲状腺機能低下症、橋本病疑いとは
潜在性甲状腺機能低下症、橋本病疑いとは

潜在性甲状腺機能低下症」は、甲状腺ホルモンが今後減ってしまうリスクを抱えた状態のことをいいます。多くの場合、自覚症状がないとされ、見逃されやすい状態です。

 

これは、いわば橋本病(甲状腺機能低下症)の一歩手前の状態です。この状態においても、検査結果によっては「橋本病」と呼ばれることもあります。

 

これまでは多くの場合、潜在性甲状腺機能低下症の治療は必要がないとされてきました。ところがここ数年の研究結果では、甲状腺ホルモンはこれまで考えられてきたよりも、もっと少量で体調や心に影響を与えることが分かってきました。

 

そのために、潜在性甲状腺機能低下症でも甲状腺ホルモンを整える治療が必要ではないかとという考えも広まっています。ただ、潜在性甲状腺機能低下症の方がホルモン補充療法を受けた場合の治療効果については、効果がないために不要ではないかという懐疑的な声も上がっています。

 

潜在性甲状腺機能低下症の方で妊娠を希望される方は、症状を放置することで妊娠しにくくなっている恐れがあります。妊娠を希望されるにも関わらず、なかなか妊娠が成立しない方は、念のために甲状腺ホルモン値を検査しておくと安心です。甲状腺ホルモンの補充療法を行うことで妊娠が成立しやすくなることがあります。

 


潜在性甲状腺機能低下症と栄養・食事


潜在性甲状腺機能低下症は橋本病に進行してしまうリスクのある状態です。栄養の偏った食生活や無理なダイエットは体にストレスを与え、橋本病に進行するリスクを高めてしまいます。また、ヨウ素の過剰摂取は甲状腺機能を低下させるために、ヨウ素摂取量に注意が必要です。さらに甲状腺に負担をかける様な食生活も症状の悪化につながる恐れがありますので気を付けましょう。

 

 ヨウ素摂取量の見直しにご活用下さい。 

 

摂取エネルギー量


無理なダイエットは甲状腺に負担をかけてしまいます。カロリーが不足しないように適切なエネルギー量を摂取しましょう。無理なダイエットをするとリバウンドしてしまうことがありますが、このリバウンドも甲状腺に負担をかける行為です。

 

血糖値の乱れも甲状腺に負担をかける原因の1つです。一度にたくさん食べすぎたり、甘い物ばかりを食べる等の偏食を避けましょう。

 

糖質の種類


玄米や雑穀米、全粒粉には食物繊維やビタミンB1が豊富に含まれています。これらの栄養素は基礎代謝を高め、血糖値の急上昇を防ぐ作用があります。 

 

脂質


潜在性甲状腺機能低下症の方の中にはコレステロールが高い方もいらっしゃいます。コレステロールは様々なホルモンや細胞の材料になる大切な栄養素ですが、体内で増え過ぎれば動脈硬化の原因になります。

 

動物性脂肪は少し控え、コレステロール値改善効果のある植物性油を中心に摂取しましょう。

タンパク質


タンパク質は基礎代謝を高めます。タンパク質が不足すると基礎代謝が低くなり冷え性になってしまいます。脂肪やコレステロールの蓄積にもつながってしまいます。

 

様々な脂身の少ない肉や魚、卵、豆類から、しっかりと良質なタンパク質を摂取しましょう。

 

大豆製品には甲状腺ホルモンに影響を与えるゴイトロゲンが含まれています。食べ過ぎに注意しましょう。

 

ビタミン・ミネラル


ビタミンやミネラルは代謝をサポートする大切な栄養素です。必要量はごく少量であるものの、不足すれば甲状腺に大きな負担をかける恐れがあるため、日頃から適切な量の摂取が大切です。