潜在性甲状腺機能低下症

潜在性甲状腺機能低下症」は、甲状腺ホルモンが今後減ってしまうリスクを抱えた状態のことをいいます。多くの場合、自覚症状がないとされ、見逃されやすい状態です。

 

これは、橋本病(甲状腺機能低下症)の一歩手前の状態です。これまで多くの場合、潜在性甲状腺機能低下症は治療は必要がないとされてきました。

  

ところがここ数年の研究結果では、甲状腺ホルモンはこれまで考えられてきたよりも、もっと少量で体調や心に影響を与えることが分かってきました。そのために、潜在性甲状腺機能低下症でも甲状腺ホルモンを整える治療が必要ではないかとという考えが広まっています。

 

特に、潜在性甲状腺機能低下症を放置することで妊娠しにくくなる恐れがあります。妊娠を希望される方は甲状腺ホルモン値を検査しておくと安心です。

妊娠と潜在性甲状腺機能低下症

潜在性甲状腺機能低下症」の方は、甲状腺ホルモンが減りやすいというリスクを抱えています。

 

特に、甲状腺ホルモンは女性ホルモンと同様に妊娠に関係するホルモンであるため、「妊娠を希望している方」、「妊娠中の方」は潜在性甲状腺機能低下症の治療をすることで、妊娠や妊娠生活をより安全に送ることができるようになると言われています。

 

甲状腺ホルモン値の異常は胎児の健全な成長に悪影響を与える恐れがあります。妊娠中は甲状腺ホルモンが乱れやすくなっています。そのために、妊娠中の潜在性甲状腺機能低下症には、より注意が必要です。

 

参考文献:

 

Environmental Health Perspectives • VOLUME 110 | SUPPLEMENT 3 | JUNE 2002「A Model of the Development of the Brain as a Construct of the Thyroid System」 

潜在性甲状腺機能低下症と食事・栄養