甲状腺疾患の発症の原因には色々なものがあげられています。その一つがストレスです。
皆さまの甲状腺疾患にも何らかのストレスが関わっている可能性があります。
ストレスとは必ずしもいらいらとした感情を伴うことを示しているわけではありません。
上記の表はライフイベントにおけるストレスの大きさの目安を示したものです。日常的に起こるさまざまなイベントは、たとえ楽しいものであっても、大きなストレスであることが分かります。
「喜怒哀楽を伴う出来事」、「寒暑」や「ケガ」等も私たちにとってストレスです。
ストレスに強い方もいれば、はたから見れば小さなストレスであっても、当人にとっては耐え難い出来事ということもあります。
また、体調の悪い時にストレスを受ければ、ストレスの影響が大きくなります。さらに運悪くストレスが重なってしまえばダメージも大きくなります。
ストレスは甲状腺疾患発症の原因となるだけでなく、大きなストレスを受け続けることで、甲状腺疾患の症状に悪影響を与える恐れがあります。
残念ながら日常生活からストレスを完全に排除することはできません。
実感がなくても、ストレスは常に受けていることを前提に、リラックスできるときはリラックスし、見えないストレスからも心身を解放してあげましょう。
適度なスポーツもストレス解消に効果的です。無理をし過ぎない程度の強度で、定期的にスポーツやエクササイズをしましょう。
食生活もストレスの原因となることをご存知ですか?
偏った栄養や、量が少なすぎる食事は、私たちの体には大きなストレスを与えます。
食生活にストレスを抱えていれば、他のストレスと重なることで心身に大きな負担を与えてしまうでしょう。
栄養バランスを意識した食事療法を行い、ときには美味しいものをゆっくりと楽しみ、心身をストレスから解放してあげましょう。